« Trad | トップページ | エプソン品川アクアスタジアム »

2007年3月 9日 (金)

海のトークセッション

きょう(3/9)は会社がはねてから、NPO法人OWS(The Oceanic Wildlife Society)のトークイベントに参加。

スピーカーは、あの“サカナさん”こと笠井雅夫氏だ。

30人も入ればいっぱいになってしまうこじんまりした会場は満員。
OWSのイベントなので、みんながみんな、Mr.SAKANA DSのユーザーというわけではないのに、サカナさんの知名度はたいしたもので、30回目を数えるこのイベントで「満員御礼」の最短記録が出たようだ。

内容は笠井氏自身が西表での30年間で見て感じたことを、撮り溜めた写真とともに紹介すると言う肩肘の張らないもの。(もっとも、権威ぶったスタイルは彼自身が最も忌み嫌うものだ)
話題はサンゴそのものから始まり、島の自然、サガリバナやマングローブ、汽水域、オニヒトデ、イリオモテヤマネコ、サンゴ礁の魚たちまで、西表をステージにした話題が満載。

話の途中でも質問がぱらぱら出て、それに応えながら、また時に脱線しながらの楽しい90分だった。

30年間、同じ海を見てきた氏のコメントは、自分は学者じゃないし、特別な研究やデータの統計をしているわけでもないと言いながらも、さすがに重みがある。

私の見てきた中でも、西表のサンゴは特別に素晴らしいのだが、それでも今のサンゴは一度壊滅的打撃を受けてから徐々に復活した結果であるらしい。

その壊滅的打撃とは、ご多聞に漏れずオニヒトデなのだが、被害を受ける前は、海面すれすれまでサンゴが群生し、干潮ともなると人が泳ぐ深さすら確保できないくらいの凄さだったそうだ。すげぇ~~

それでも、笠井氏に言わせれば、自然界の摂理の中でオニヒトデといえども必至に生きているわけで、「サンゴ=善、オニヒトデ=悪」と言った単純な図式には疑問を持たざるを得ない、と言うことになる。

それでも駆除をするのは、職業上の割切りだと明言した
なるほど。実際、OWSの中でもこの問題については意見が分かれている。
そもそも自然界において絶対的な“悪”の存在は、確かにないだろう。善か悪か、ほとんど人間の都合だ。

フランクな語り口の中、はたまたしょうもないオヤジギャグの中にも、聴衆を唸らせるのは探求し続けた人が持つオーラだろう。

ちょっと嬉しかったのは、笠井氏が私のことを覚えていてくれたことだ。
開演前、偶然目があったが「久しぶり」と声をかけてくれた。
「最近はもっぱら川尻さんのところで潜ってます」と言うと、嬉しそうに「いいよ、いいよ」。
何て言っても一番弟子だもんな(笑)

西表に行く楽しみがまた増えた。

|

« Trad | トップページ | エプソン品川アクアスタジアム »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/142490/14207489

この記事へのトラックバック一覧です: 海のトークセッション:

« Trad | トップページ | エプソン品川アクアスタジアム »