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2007年12月23日 (日)

シネマ評~クワイエットルームへようこそ

久々の蒼井優である(笑) 我ながら性懲りもなく、ただそれだけの理由で劇場へ足を運んだ。

さて、はなっから主演じゃないことはわかっていたが、「それにしても」である。
出番が少ない・・・
昨年のある時期から彼女の激ヤセぶりが気になっていたが、どうやらこの作品の役作りのためだったらしい。
本作品での彼女の役どころは拒食症の患者。だから、と言うことなのだろう。そうやって身を削ってまで役を作ったわけだ。

しかし身を削った割に出番は少ない。そもそも、そこまでする価値のある作品か?って見方もある。

無軌道な生活の果てに精神病院の隔離病棟へ入れられた主人公の2週間の入院生活を描いたものだが、何が“正気”で、何が“狂気”なのか、立ち位置が違うだけで、つまり“向こう側”に立てば、「常識」が「非常識」になる。
そのくらい“正気”と“狂気”の境い目は紙一重、誰もがその一線を越える可能性がある。

そんなことをこの作品は言いたかったのだろう、多分。

まぁ、でもそんなメッセージはどうでもいい。
イマドキの若者、というか一部マスコミ関係のカタカナ職業に就いている連中の生態が、ある意味あまりにリアルに描かれていて、軽い吐き気を覚える。

でたらめな生活、どうやればこの惨状が生まれるのかと思うほどのゴミ捨て場のような部屋・・・
内田有紀の相手役を努める宮藤官九郎の風体も、リアルに汚らしくて眉をひそめる。

それなりに力が入っているのはわかるが、その割に終わりはあっさり。

こういう映画もあるのか・・・というのが正直な感想だ。

それでも、看護婦役の平岩紙、患者役の大竹しのぶは存在感があった。

ちなみにこの作品は原作も読んでみた。
原作も映画に負けず劣らずである。徹頭徹尾、今風の口語体で書かれているから、読みやすさといったら抜群だ。
文法なんてでたらめだが、それでもそれなりの読後感はある。活字媒体の良さかもしれない。

で、結論。
この作品は小説にとどめておく方が無難だ。

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