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2009年3月23日 (月)

わたしの冒険

中学生の文集を手にする機会に恵まれた。
そこには、子供でもない、大人でもない、まさに思春期の想いが溢れていた。

あどけない文章、ちょっと背伸びした文章、ビックリするくらいの大人びた文章・・・
表現は様々だが、どれもこの年頃の過敏なほどの繊細さや儚さ、壊れやすさが滲み出ていて、オジサンの目には全てが新鮮で可愛らしく映る。

『わたしの冒険』と題されたいくつかの作文の中で、第一席に選ばれた作品は、とりわけその瑞々しい感性が溢れる素晴らしい童話。
書いた本人はそんなことを意識していなかっただろうが、これはもう立派に一冊の絵本。

連想したのは、

  • 「わたしとあそんで」(マリー・ホール・エッツ)、
  • 「パパ、お月さま、とって!」(エリック・カール)。

微笑ましい、上質のメルヘン。

夢か現実か?大人の“常識”とは無縁の子供の空想の世界、という意味なら、

  • 「あーんあん」(せなけいこ)

なども同類と言えるかもしれない。

ほかの作文が「冒険」の説明に終始しているのに対し、この作品だけは自分の体験(夢の中だが)としての「冒険」を綴っている。だからだろう、はっきりとしたイメージ=絵がある。

『絵のない絵本』なんてアンデルセンの作品があったけれど、この第一席の作品はまさに“絵のない絵本”。

たまにはこんな世界に触れてみるのも悪くない。

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