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2009年6月 5日 (金)

エコ・ビレッジ

・・・というものがあるらしい。

今流行の「エコ」を生活に取り入れた集落とのことだが、きょうニュースで見たものは、会員制で、会費を払ってエコな生活を楽しむというものだった。

場所は千葉県。週末になると都心で生活している家族連れなどがやってきて、共同生活を”疑似体験”して喜んで帰っていく。

洒落たバンガロー風の家は、風通しと日当たりを良くするために高床式。目を引くのは、家自体が巨大なガラス張りの“ケース”に納まっていることだ。
これなら冬も冷たい風を完璧に遮断して、陽射しだけを享受できるわけだ。

炊事場や洗面所は共同にすることで、燃料や水を節約、CO2の排出も抑制しようということのようだ。
加えて、この形態が新たなコミュニティを創るきっかけになっているという。

さて、果たしてコレがエコなのか?

外気から遮断された家に住み、何がエコか?暑さも寒さも肌で感じるからこそ、自然なのだ。

週末だけやってきて「体験」して帰っていく、その姿はキャンプ場とどこが違うのだろう?
違いがあるとすれば、今流行のテーマを掲げているか否かの1点のみじゃなかろうか?

そこに生活の連続性がない限り、生活が根付いていいない限り、それはただの娯楽だろうし、エコなんかでは絶対にない。

なぜなら、そこを訪れる連中は、自分たちがエコのつもりなのが悲劇的だが、さらに罪深いのは、そんな施設さえなければその周辺の自然は無駄なインパクトを受けずにいられたという事実である。

どうせ彼らはクルマで来る。そのための道路も整備されたはずだ。

環境へのインパクトを低減するためと称した「共同生活」も、火を起こし、水を使い、ゴミを排出することには変わりはない。

どちらも、そもそもこの週末専用娯楽施設がなければ、なかったモノのはず。結局「エコ」「エコ」と騒ぎながら、わざわざ環境を汚しに行っているようなものだ。

定住型のエコビレッジと比べると、その内容があまりに嘘臭く、新手のキャンプ場の域を出ないという印象を持った。何より、彼らが支払う会費で食っている連中がいるという事実。これだけ見ても、ここが純粋なビジネスの場であることは明らかだ。

そんなところで金と時間を使うくらいなら、自宅で堆肥を作り、中性洗剤を排して石鹸や米糠を使う方が、よっぽどエコな生活だ。

少なくとも自分はそんなところに行こうとも思わないし、誘われても断るだろう。

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