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2009年8月 7日 (金)

踏んだり蹴ったり

きょうは午後から遠路朝霞まで行き、その後夕方から箱崎で会議と言うとんでもないスケジュールだった。

朝霞の用事も会議だったのだが、これが終わって客先を辞したのが15:30。
駅までのバスを待つこと10分、典型的なベッドタウンの駅を出て池袋へ向かう。
平日午後の上りは空いていて、ゆっくり本を読みながら電車に揺られていると、突然の車内放送。

急停車します  急停車します

車掌の声ではなく、録音された声。アラートの類。
急停車というほどのことはなく電車が停車。
今度は車掌の声で

ただ今人身事故が発生したため、しばらく停車します

何の根拠もなくもうすぐ池袋だと考えていたので、池袋で事故があって手前2~3駅のところで前の電車が詰まって止まったのだろうと思っていた。

ほどなくサイレンの音。やけに近い。
不思議に思って窓の外を見ると、線路沿いの狭い小路を消防車が入ってくる。
おまけに電車に沿うようにして人が集まっている。
電車はホームの半分くらいの場所で中途半端に停車していた。

ここでやっと、その人身事故を起こした電車に乗っているのだと気付いた。
車内もざわつき始めるが、ドアは閉まったままで缶詰状態。

駅名を確認すると、池袋までまだかなりある。しかも他社線はまったく走っていないところだ。
しばらくすると、辛うじてホームにかかっている車両のドアが1枚だけ開けられた。

乗客数人が戸惑った様子で降りて行く。
駅員も混乱の極み。
電車を降りて改札に向かうと、ホームの途中に女物の靴とバッグがきれいに揃えて置かれていた。
覚悟の自殺だろうか・・・

見も知らぬまったくの赤の他人とは言え、目の前で1人の人間が命を落とした。
それでも気がかりなのは、夕方の会議に間に合うか否か。

駅員の対応も要領を得ず、改札付近は乗るか否かを迷う人、降りるか否かを迷う人でごった返し。
埒があくとも思えず、振替輸送も無視して書店へ。一番近い駅を探すためである。

有楽町線の「氷川台」。

「地元商店街」という風情のエリアを抜けてようやく大通りへ。
バス停、池袋行きの停留所に長蛇の列。
タクシー
夕方のラッシュが始まっている道路に空車は来ない。
下り車線に行ってみたがダメ。
大通りに交差する道路を走ってきた空車をやっとの思いで捕まえて氷川台へ。

やってきた電車、朝夕のラッシュ時以外は空いているのが当たり前の有楽町線にも関わらず、これも事故の影響か、混雑。
地下鉄を乗り継いで水天宮前に到着して地上に出ると、大粒の雨・・・
どうやら夕立、それもかなり激しくなりそうな気配。
傘はない、目的地のビルまで小走り。

雨は見る見る激しくなっていき、ビルに駆け込んだ時にはずぶ濡れ。
すれ違う人がぎょっとしているのがわかる(笑)

それでも、ビルに入ってから雨はさらに激しくなったから、途中で雨宿りしなくて正解だった。
時計を見ると、18:15。
朝霞を出てから、3時間近くかかったことになる。

まさに踏んだり蹴ったり。
人の死に接しながらも、それを悼む気持ちも起こらない自分に、ぞっとしつつ。

で、会議は20:45まで続いた。
やれやれ、である。

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