« 山歩き~(2)御岳山 | トップページ | 庭園巡り »

2011年1月11日 (火)

シモバシラ~高尾山の“氷の華”

高尾山で見かけた『シモバシラ』(シモバシラソウとも言うらしい)だが、本来はシソ科の植物。
枯れた後にも氷の花を咲かせると言う、ちょっとロマンチックな植物。

茎の断面が四角い糸巻き状になっており、枯れると地中から毛細管現象で吸い上げられた水が四つの角からふき出して凍っていろいろな形になる、というのがこの“氷の花”の種明かしだ。
枯れてもなお、見事な氷の細工を見せてくれるというわけだ。

群生している斜面では、一瞬ティッシュのポイ捨ての後か?と見まがうが、近づいてみると一つ一つが異なる姿をしていて面白い。

Shimobashira_01

一番多いのはオニオンスライス状のもの。本当に、たまねぎのように見える。

Shimobashira_02

他にも様々な形があって、何に似ているか考えるだけでも楽しい。

Shimobashira_03

細かく見ると、こんな薄い氷の膜があったりする。
自然の驚異である。

Shimobashira_04

そのほか、樹氷のような形

Shimobashira_05

こちらは二枚貝のような形

ここまでは楽しい自然観察の話だが、問題はここから。

高尾ではこれがかなりポピュラーなものらしく、この時期しか見られない自然現象ということで、これを狙って来るアマチュア写真家も多いらしい。

実際、登山コースから外れて、斜面にうずくまって必死にカメラを構えているグループを見かけたし、ところどころに、コースから出ないよう呼びかける看板があった。
このシモバシラを撮影するために、多くの写真愛好家たちがコースを外れ、植物を踏み荒らして植生をダメにしているようだ。

どこにでも不心得者はいるが、残念なのは分別盛りの中高年者が意外と多いと言う点だ。
来年も、またその次の年も見たい、と思わないのだろうか?

|

« 山歩き~(2)御岳山 | トップページ | 庭園巡り »

山歩き」カテゴリの記事