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2011年4月20日 (水)

書評-『琉球怪談』

比較的よく見るTV番組で、BS日テレの『ありんくりん沖縄』という番組がある。
名前の通り、沖縄を様々な角度から紹介する番組だが、2008年9月まで放映されていた『沖縄楽園スタイル うちなー亭』という番組のリニューアル版だ。

その4/5の放送で紹介されていた“県産本”で興味を引いたのが、ボーダーインク社から出版されている2冊。

  • 『琉球怪談』 小原 猛 著
  • 『沖縄苗字のヒミツ』 武智方寛 著

早速ネットで注文した。ローカルな出版社の超ローカルな書籍なので、果たしてあるか不安だったが、意外にも簡単に見つけることができた。ネット恐るべし、である。

さて、どちらから読むか、当然の如く「怪談」からだ。

Ryukyu_kaidan

100本のろうそくを立て、怪談を一つ話すごとにろうそくも1本消して行く。そして100話目を語り終わって全てのろうそくを消した後に“何か”が起こるという言い伝えに則り、怪談を100話集めたもの。

とは言え、言い伝えの類ではなく、著者が体験者から聞き取りをして構成している、つまり全て実話なのだ。当然シチュエーションは現代である。

その内容も、怪談と言うより民話、寓話に近い雰囲気があり、必ずしも恐い話ばかりではない。むしろ恐い話はほとんどないといってもいいだろう。

ちょっと残念なのは、一話一話が非常に短く、全体的にブツ切れの印象が否めないこと。
“100”に拘りすぎたのか、一つのストーリーとして語った方がスッキリする話を強引に2話3話に分けて記載していること。
稲川淳二ならもっと情景描写を細かくやって読み手の想像力をかき立てるだろうに、ともかく淡白な筆致なのだ。

それでも、いまだに日常生活の中に神事が根強く残る沖縄の、一つの姿を垣間見ることができる。

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