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2012年5月 4日 (金)

山歩き(15)~金時山

GW前半、どこの山に行こうかと調べていると、御岳、高尾、大山と来たら、次は金時だろうと言うことになり、確たる根拠もないまま次の山行は金時山に決定。

一昨年の秋、まだトレッキングの「ト」の字もわかっていない頃、大雄山側から明神ヶ岳に登り山頂から拝んだ山だ。
その時「この尾根を伝っていけば金時山か」と思いつつも時間の関係で宮城野方面へ下山したのだった。

今回は、ならばその尾根伝いも制覇しようと言うことで、金時山~明神ヶ岳~明星ヶ岳~宮城野というコースを考えた。
明神ヶ岳から明星ヶ岳まで足を伸ばすのは、明神ヶ岳から下山するとなると前回と同じルートを歩くことになり、単にそりゃつまらないだろうと考えたからだ。

さて、そこで問題は金時山へのアプローチである。
いくつかのルートがあるが、前日に静岡へ出かける用事もあったので、御殿場線足柄駅をスタート地点として、足柄峠経由で山頂を目指すことにした。

当日は5時半起床。8時半に足柄駅到着。ここも鄙びた感じの駅だ。

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駅前には早速金太郎が登場する。

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線路を渡り、最初の分岐を左手へ。地図上では右手が「足柄古道」なのだが、これが何故か車道である。左手は集落に入る道で農道のよう。

朝も早いせいか、里山の風情の集落内は鳥たちの大合唱。
ほどなく道は山に入っていくが、林道のような道に入った途端、周囲の風景と一線を画すように手入れされた一画に出くわす。
「嶽之下宮奥宮」とある。

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池、そして朱塗りの太鼓橋、曰くありげな注連縄を巻いた巨岩、その脇には大黒天と恵比寿、そして滝まである。

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調べてみると、ここは南北朝時代の古戦場で「箱根竹之下の合戦」で知られる場所。足利尊氏と後醍醐天皇の運命を分けた場所でもある。
ついでに、「大黒天と恵比寿」ではなく、大国主命(右)と事代主神(左)だそうだ。紛らわしいなぁ・・・。軽くお参りして歩を先に進める。

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「頼光対面の滝」「銚子ヶ渕」などの史跡を見ながら、ほどなく車道と合流。これは駅で右方向へ分岐していた道だ。

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この舗装路をしばらく行くと「水飲沢」と呼ばれる、いにしえの水場。この先の左手に再び古道の入口が姿を現す。

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「赤坂古道」というらしい。入口には馬頭観音が祀られている。

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風情のある古道を進むといったん車道を横切る形になるが、さらに登っていくと再び車道に突き当たり、正面に芭蕉の句碑を見て右に折れる。ここから足柄峠までは車道だ。八地蔵、六地蔵、礫石などを見ながら登って行けば、比較的すぐ峠に到着する。

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ここにはかつて足柄城があり、その城址が園地となっていて眺めもよく開放感があって気持ちがよい。標高739m、ここからの富士山の眺めは見事で、裾野まで見渡せる。残念ながら曇りで冨士の姿も霞んでいたが・・・。

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足柄城そのものは、北条氏が城主だったことはわかっているが、築城時期や築城者は不明。一般的な山城と異なり、純粋な軍事目的のみで築城、利用されていた、つまり居住や長期籠城を意識したものではないらしい。城というより「砦」と言った方が近いかもしれない。

ここは奈良時代は箱根越えの要所だったそうだ。その後箱根の裏街道として利用されていたと言う。

少々時間が押していたので、南へ延びる尾根に入る。残念ながら30分ほど林道を歩く。
林道の終点にはかなり大きな駐車スペースがあって、そこが埋まるくらいの車が既に停められていた。多くの人がここまでクルマで来るのだろうが、こんな奧までクルマを乗り入れさせる必然性がわからない。せめて峠まででとどめるべきだ。

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クルマ止めのゲートを抜けると、そこからは広くて明るいハイキングコース。多少のアップダウンはあるものの、山桜を愛でながらのんびりした気分で歩くことができる。
桜は終わっているが山桜は旬。中には立派な巨木もあり華やかな雰囲気に包まれている。

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ベンチが設置された分岐点(夕日の滝分岐)、実は丸鉢山の山頂で、「猪鼻砦跡」の標識が立っている。金時山はかつて猪鼻嶽と呼ばれていたが、その名残がこんなところに残っているわけだ。

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足柄城が砦に近い存在だったことを考え合わせると、この当たり一帯が地形を利用した要塞だったことがうかがえて興味深い。

そこからさらに10分ほど歩くと、いきなり急坂が現れる。ハシゴと呼んでもよいようなアルミ製“階段”が設置されていて、これがまた「これでもか」というくらいの数でうんざり・・・

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ようやく頭上が開けて山頂に到着である。この前で鉞(まさかり)を担いで記念撮影・・・というのが定番らしい。

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この山頂が神奈川県と静岡県の県境となっているため、2つの茶屋は隣接しているにも関わらず神奈川と静岡に分かれている。

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山頂からは芦ノ湖方面が見渡せ、大涌谷も見ることができる。まさに鳥瞰図を見ているような景色だ。

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混雑とまでは行かないがやはり人は多い。昼食は山頂手前で済ませてきたので、何枚かの写真を撮って乙女峠へそそくさと出発。

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乙女峠は「峠」のイメージはなく、樹木に囲まれ眺望もない。「展望台」と書かれた台の上から、富士山がわずかに垣間見えだけ。茶屋もほとんど廃屋状態なので、長居は無用。

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さらに歩を進め「丸岳」に到着。大きな電波塔が目印だ。

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ここからの眺望がまた見事。芦ノ湖・大涌谷が見渡せ、後方は今登ってきた金時山、今から進む長尾峠から湖尻方面の小ピークが一望である。

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ベンチとテーブルがあるので、ここでいつものようにコーヒーを淹れて小休止。ここで既に15時を少し回っていたため、当初の計画ルートを変更し、長尾峠から下山することにした。

丸岳を出発、下り道の正面には駿河湾。遠く伊豆半島も見え、左手は神奈川県、右手は静岡県の景色を眺めながら歩ける贅沢な道だ。山肌に点在する山桜が斜面を彩っていてきれい。

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そうこうしているうちに芦ノ湖方面に猛烈な勢いで靄がかかり始めた。ふと振り返ると、金時山が消えている。コレはマズイと急ぎ足で長尾峠を目指す。

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幸い、途中で靄は晴れ、富士見台到着時には芦ノ湖も辛うじて見えていた。反対側は富士山がどーんと構えている。

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途中の山桜並木では花が散って、“ピンク色の登山道”になっていた。

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「長尾峠」は峠と言えど下ったところにある。「分岐」と言った方が正しいだろう。

120430_33 本来はここを直進だが、左に折れて下山開始。人より高い笹に囲まれた道を下る。曇っているせいもあるが、あまり気持ちの良いものではない。
登山道が切れた所で車道に出た。トンネルと廃屋となった売店がある。この道が何だか最初はわからなかったが、県道736である。ということは、トンネルの向こうは静岡県だ。
下山のルートを探すこと数分、廃屋の左手に降り口を発見、この看板をもっとわかりやすい場所に立ててくれたら時間をロスせずに済んだのに・・・

下り切った所でゴルフ場脇の舗装路とぶつかり、これを湖尻方面へ右に進む。
左手はずっとゴルフ場である。いかに広大かがわかるが、この狭い日本、ゴルフ場ほど土地資源の無駄使いはないだろう。
それにしても何の景観もなく、細い舗装路を延々と歩かなければならない。目指す湖尻水門まで、およそ40~50分。今回のルートでこのエリアは間違いなく最悪だ。

ようやく着いた湖尻水門。既に時計は18時を回っていた。

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今降りてきた丸岳。
金時山は靄にすっぽり包まれてしまっていた。

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ここから本日の宿までは10分ほど。
疲労困憊で温泉に浸かったら即就寝だった(笑)

翌日は公時神社~矢倉沢峠~明神ヶ岳~明星ヶ岳~宮城野の予定だったが、朝からの雨で中止。
どこにも寄らずホテルから御殿場に出て、御殿場線で帰還。
高速バスを御殿場で下車、そのバスターミナルで会社の人間に出くわすとは思わなかった・・・

距離:17.8km
最大標高差:883m
所要時間:9時間45分

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