沖縄県民は我慢しろ -オスプレイ配備-
沖縄の人たちはもっと我慢すべきだ
いやはや、驚いた。
最近、これほどまでに驚き呆れたことはない。
先日、職場の仲間と会社帰りにちょっと軽く、というわけで居酒屋に寄ったのだが、ひょんなことから沖縄に配備されたオスプレイの話題になり、そこで飛び出したのが先の発言(というより「暴言」「妄言」)である。
もう少し詳しく説明すると、件の発言主は神奈川県民で、厚木の近隣に住んでいる。
彼曰く、自宅周辺も米軍機の騒音がひどいらしい。
そこで、
「我々神奈川県民も米軍基地を抱え、その近隣では騒音被害に悩まされている。東京にも基地がある。米軍基地があるのは沖縄だけではない。他の基地を抱える地域の人たちも我慢をしているのだから、沖縄県民も我慢すべきであって、オスプレイはその点、際立った騒音を出すわけではないのだから、(配備しても)いいではないか」
ということになるらしい。
50歳を過ぎてこの程度の認識しか持っていないことに唖然とし、しばらく声も出なかった。
「自分たちも我慢しているのだから」というのは、理由にもならず的外れも甚だしい。
そんなにうるさいのなら、我慢する前に立ちあがったらどうだ?
住民としての権利云々という以前の問題だ。日本国民としての主権を放棄した発想は何故か?
逆説的に言えば、この年齢の人間をここまで洗脳した日本の教育は、ある意味凄い。
うるさいけれど我慢している
オスプレイはうるさくない(だろう)
だから、沖縄に配備したっていいじゃないか…
ちなみに彼は、在日米軍基地の何割が沖縄にあるかということも知らず、地位協定も知らず、大学キャンパスに米軍機が墜落したことも、無垢な市民が米兵にひき逃げされた事件も、少女暴行事件も知らなかった(忘れたということだろうが)。
ましてオスプレイの訓練飛行ルートが日本を縦断する予定であることも…
悲しいかな、所詮こんな程度なのかもしれない。
これでは沖縄の現状が変わるわけはない。
変えていくには沖縄県民だけでなく、広く日本中の声が必要なのだから。
配慮を欠いたこの無神経な発言は、当然潰したが、なんとも後味の悪い思いが残った。
同時に、自分にできることは何か、考えてしまった。
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