旅の恥
イタリアのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂が受難だ。
トラブルの元は日本人観光客。
まず2月、岐阜市立女子短期大学の学生が、見晴らし台の大理石の壁に、油性マジックで落書き。ご丁寧に自分の名前や学校名まで書いたらしい。
日本人観光客からの連絡によって発覚。学校側は教会側に謝罪文を送り、学長が学生に口頭で厳重注意したという。
さらに、3月には京都産業大の男子学生3人が、大聖堂最上階の柱3ヶ所に、油性ペンなどで名前や「イタリア旅行記念」「京都産業大学」などと書いた。
こちらも教会に電話で謝罪、モラル向上のためのハンドブックを全学生に配るほか、この学生3人を14日間の停学処分にした。
コレだけでも充分噴飯モノなのに、今度は水戸市の私立常磐大高の硬式野球部監督がやらかした。
旅の恥はかき捨て・・・とは昔から言われることだが、これを「だから何をやっても許される」と曲解するムキが多過ぎる。
他人様の家に上がり込んで「落書き」という“痕跡”を残してしまったら、それは“書き捨て”ることにはなっても、その行為は決して“捨て”られないのだ。
ご丁寧に自分の所属や名前を堂々と書き残すあたりに、罪の意識の希薄さ、文化財への意識のなさ、幼稚さがうかがえる。
日本人のモラル云々の前に、いつから日本人はこんなに愚かになったのだろう?
そして今回の処分だ。
かたや「口頭で厳重注意」、かたや「14日間の停学処分」
はっきり言って、甘すぎやしないか?!
数年後にこの愚者たちが、かつての蛮行を得意気に周囲に話す光景が目に浮かぶ。
マスコミも、明確に器物損壊罪として実名報道すべきだ。
最後の野球部監督にどんな処分が下されるか、見ものである。何せ、この高校は夏の甲子園出場校なのだ。
30歳にもなって事の善悪すら判断が付かない輩を教職においておく必要はない。しかし、だからと言って「出場停止」はお門違いだろう。生徒には何の責任もないし、贖罪にも解決にもならないからだ。
中継の際に、監督を映すたびに「コレがあの事件を起こした本人です」と毎回紹介してやればいい。そうでもしなければ、自分のやったことの重大さはわからないだろう。
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