ファッション・アクセサリ

2007年11月23日 (金)

廃れ行くTRAD

今年は体型が変わってしまったために非常に不経済な一年となった。

去年のスーツの多くが入らない、つまり買い替えの必要に迫られたわけだ。

私の好みのスーツは、もう世の中にはほとんど出回っていないことは、夏用のスーツを探した時に痛感した。

結局、購入した夏物スーツ全てはパターンメイドにせざるを得なかった。
ダメモトで冬物を探したが、やはりダメだった。

・・・というわけで、パターンメイドであろうがなかろうが、出来るだけコストを抑えて作りたかったが、結局夏物を頼んだTHE POPPYとテイジンメンズショップでまた作ることになりそうである。

THE POPPYは知る人ぞ知る、あの元町の老舗トラッドショップ。

横浜そごうに支店を出しているのだが、ここの女性店員2名(2人ともそこそこのご年齢である)は、商品知識がしっかりしており、とても安心だ。

ちなみにPOPPYのペイズリー柄のネクタイは上質で、他では見られない逸品である。

それにしてもショップ店員の質も低下したものだ。

J.PRESSは店舗による差が大きい。
とてもトラッドメーカーの店員とは思えないような者もいるが、唯一の救いは、辛うじて『Trad-Ⅰ型』を作り続けていることだ。このことで、少なくとも「三つボタン段返り」は言葉として通じる。

最悪なのはNew Yoker。『Trad-Ⅰ型』をサンプルとしても作っていないため、若い店員にはこの単語はまず通じないし、ましてや「三つボタン段返り」など「???」である。

曲がりなりにもその昔、タグに誇らしげに「Traditional」と記していたメーカーとは思えない変節ぶりだ。
店内を見回してみても、袖口のボタンは4つでサイドベンツのモノばかり。

八重洲地下街店の店員に至っては、「昔のトラッドは売れない」と言ってのけた。

トラッドに昔も今もあるか!

昔から形を変えないから「traditional」と言うのだ、馬鹿者め!

その点、『Trad-Ⅰ型』があるか否かは別として、Brooks BrothersやRalph Laurenは少なくとも店員の質は一定レベル以上、さすがだ。

それにしても、である。

三つボタン段返りのスーツ、コインローファー、ステンカラーのコート・・・

定番中の定番。何も特別なことは望んでいないが、TRADがすっかり廃れてしまった今、普通に入手するのが困難になってしまった。この状況はこれからも良くなることはないのだろうか?

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2007年5月15日 (火)

新調

きょう、仕事の合間を縫ってスーツを作った。

ここのところ、と言っても最後にスーツを作ったのは3年以上前だが、スーツは全てオーダー。
これは既製服があまりに高くなったからだった。

今回はちょっと急いで作りたかったので、今までオーダーしていた店に行く時間もなく、既製服を買うつもりで2~3の店を覗いてみたのである。

場所は銀座。それなりの期待はあったのだが、これが大ハズレ。

もう何年も銀座のデパートなど行ったことがなかったが、ここまで酷いとは思わなかった。
接客態度もまるでダメ。Ralph LaurenもJ.PRESSも、商品は少ない、知識も少ないでお話にならない。

そんな中で、デパートのテナントとしてではなく独立店舗を2004年にオープンしたBrooks Brothersは、結果的に欲しいものはなかったが、接客も知識もさすがだった。

もちろんお値段もそれなりなのだが、機会があれば1着作ってみたいもんだ。

結局、昔懐かしい『TEIJIN MEN'S SHOP』のパターンメイドで作ることになった。

決め手は店員の知識だ。

トラッドスーツに関しては、自慢じゃないがこっちにもそこそこの知識がある。まずはトラッドの話について来れない様では、アウト。

生地に関しての知識が豊富だと安心、こちらの要望に対して、対応できるか否かよりも「こんなのはどう?」と提案できればなお嬉しい。

・・・なんて考えてみると、これっていつも社内で永遠のテーマみたいに語られる“理想の営業マン”だわ(笑)

実際今日の相手は女性だったが、知識もしっかりしていて安心できた。

あまり時間がない中の買い物だったが、しっかり選びたいスーツは、平日の昼間が最高だ(笑)

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2007年4月23日 (月)

オン・ビジネス その2

以前もビジネスにおけるファッションについて書いたが、そこで書き忘れたことがあったので、2点。

ビジネスバッグ

「ビジネス・トート」なる馬鹿げたネーミングのバッグがある。
トートバッグのビジネス仕様ということらしい。

しかし、肩に掛けることが前提で、かつ持ち物を放り込む感覚で使う、フタもできない、小分けもできない、そんなバッグのどこをどう改造すれば「ビジネス仕様」になるのか?

こういうふざけた商品でも飛びつく輩がいるから情けない。
どんなに手を加えたところで、トートバッグはトートバッグだ。

ビジネス(=スーツ)に合うわけがない。いい加減にして欲しいものだ。

時計

最近はあまり見かけなくなったが、スーツにダイバーズウォッチをしている輩がチラホラいる。タグ・ホイヤーあたりの、相応に高価な、しかしその機能は全く無駄と言う代物を得意気にしている連中だ。

彼らの多くはダイバーではないし、そもそもダイバーでタグ・ホイヤーの時計をしている人を見たことがない。

デジタルウォッチもいかがなものかと思うが、このダイバーズウォッチと言われる腕時計は概してとてつもなくゴツイ。

スーツに合うわけないのだ。しかもあんなものを常時していれば、スーツやシャツの袖口が傷むことは間違いない。

ビジネスだけは、同じファッションと言えども、何でも有りというわけには行かないのだ。

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2007年4月14日 (土)

オン・ビジネス

どうでもいいと言ってしまえばそれまでの話。

ビジネスでのファッションの話。

オフの時はそれなりに着崩している私だが、オンではかなり“かっちり”系だ。

それだけに、今のビジネスファッションで当たり前になっているいくつかのスタイルには、敢えて苦言を呈したい。

まずスーツ。わけのわからんボタン二つ掛け。Pure Ivy Modelでもないのに、なんだアレ?
しかも黒やそれに近い濃いグレーばかり。あの系統は昔、「ドブネズミ」と揶揄されたんじゃなかったのか?

それからシャツ。ボタンの糸になんで色付きを使うんだ?白地(もしくは淡い色)のシャツにボタンの糸が青やら赤やら・・・。美的センスを疑う。

それから、当人は目いっぱいのおしゃれのつもりなんだろうが、当人の期待ほど周囲が評価していないのは、クレリックやピンホール、タブ・カラーだ。
残念ながらこれらはビジネスには不適。チャラついた印象は拭えない。

シューズ。最近はなんだか異様にとんがった形が多いような気がする。実際の足のサイズより数センチはデカくなってしまうという、不恰好な靴だ。

まぁ、それは譲るとして、茶色の靴を履いている時に黒のベルトは勘弁して欲しい。
意外とバカにならないのは靴下の色だ。茶色の靴に黒や濃紺の靴下を合わせている輩をよく見かけるが、鏡でじっくり見てみるべきだ。いかにしっくり来ないかがわかるだろう。

靴、靴下、ベルトは基本的には同系色。そしてスーツの色との兼ね合いも考慮して決めなきゃいけないのだ。

バッグ。アメリカ人の猿真似か、スーツにデイパックをしょっている連中は既に論外。
今のビジネス用のバッグはショルダー型が非常に多い。PCを持ち運ぶことが普通になったことも原因の一つだと思うが、本来ビジネスで肩からバッグを掛けて、なんてありえない。

かく言う私もショルダー型のバッグを持っている。確かに雨の時などは非常に楽である。
がしかし、あの肩掛けスタイルって本当にスマートか?

あのスタイルはスーツには似合わないのだ。しかもスーツの肩パッドも傷みやすくなること、請け合いである。

これを襷掛けで揚々と歩いている者もいるのだから救いようがない。

スーツにショルダー襷掛け・・・これはマズイでしょ。スーツにデイパック背負ってるのと同じくらいヤバイ。

楽なら何してもよいというわけではないはずなんだが・・・

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無論、コレ以前に、派手な色の靴下や柄物の靴下、究極の白い靴下。身だしなみの基本をイチからやり直した方が良いのは言うまでもない。

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2007年3月 6日 (火)

Trad

興味のない人には全くどうでもよい話だが・・・

20歳頃からずっとトラッド(Traditional)にこだわり続けてきた。
“IVY”という言い方もあるが、自分としてはやはり“TRAD”の方がしっくり来る。

オフの時はジャージばっかりになってしまったが、それでもオンはいまだにトラッド、それもかなり頑固なトラッドだ。

スーツは三つボタン・段返り。三つボタンと言っても、今の若い連中が着ている上の2つのボタンを留める型とは根本的に違う。正確に言うと、TRADにも「上2つ賭け」というスタイルがあった。

“Pure IVY Model”というもので、極端にVゾーンが狭く、総ステッチ、フックドベント、尾錠付きスラックス・・・というのが「ルール」。

私の記憶では、このモデルを作っていた国産メーカーはマクベスだけだったように思う。一時期、スタジャンが馬鹿売れしたカジュアルブランドである。

このマクベスの“Pure IVY Model”のスーツを購入した時は、本当に嬉しかったものだ。しかし当時、スーツのボタンを2つ掛けするようなファッションはなく、職場では嫌味を言われたものだ。

今はこのモデルは逆にイマドキと捉えられそうなので着ていない。
尤も“Pure IVY Model”を既製服で探すことは不可能だろうが。

さて、今である。いまだにスーツは三つボタン・段返り。肩パッドは最小限のナチュラルショルダー。サイドベンツではなく、センターベント。袖口のボタンは2つ。スラックスの裾はダブル4cmである。

Yシャツは何があってもオックスフォードのボタンダウン。色は白かブルー系で濃い色はNG。柄があっても、これまた薄いストライプかタッタソール。ボタンは4つ穴のクロスがけ(糸が4つの穴をクロス状に掛けられている)

ネクタイはオーソドックスなレジメンタルか小紋、ペイズリー、ドットなど。ニットタイはカジュアルになりすぎるので仕事ではめったにしない。そして結び方はプレーンノット・オンリー。

コートはステンカラーのみ。

靴は今じゃコインローファーばかりだ。黒・茶合わせて7足。入社当時はウイングチップなども履いていたが、足元が重たい印象になるので止めた。ほかにヴァンプとタッセル、モンクストラップを天気や気分に合わせて履きまわしている。

若い頃は、スーツはNew YokerでYシャツはJ.Press、靴はREGALだったが、悲しいかな、今じゃこれらのブランドは流行を追いかけて往年のTRADの面影は全くない。

特にNewYokerとREGALの変節ぶりは反吐が出るくらいだ。

なので、スーツは数年前からオーダー一本だし、靴はBASS、Yシャツは特に拘っていないが、「メーカーズシャツ鎌倉」が最近気になっている。

ところが、元来物持ちが良いものだから、それほど買い替えのチャンスはないのだ。

ネクタイは毎晩はずした後は丸めて二晩置いておく。結び皺を取るためだ。

靴はブラシを掛けてシューキーパーと乾燥剤を入れる。二日続けて絶対に履かない。

これだけで相当長持ちしてしまう。ネクタイはよく覚えていないが、靴はどれも5年以上だし、一番長いものは15年を超えている。

どれもそれなりの値段だが、こうやって長く使えば充分元は取れる。

そう言えば、一時期Yシャツも自分でアイロンがけしていた(笑) 背中のプリーツが途中で潰れないように、襟のロールがきれいに出るように、と言うわけだ。

さすがにこのアイロンがけだけは途中でくじけて、今は妥協している。

一時期あれだけ流行ったトラッドも、今じゃ下火。生粋のトラッドと呼べる福や靴を頑固に作り続けているメーカーはあまり見かけなくなった。

Brooks BrothersやBASSと言った海外のメーカーはその点で立派だと思う。20年以上も基本形を変えていない、それでしっかり生き残っているのだから。

まぁ、こんな話ができる、通じる相手もめっきり少なくなって、ちょっと淋しいのは事実だ。

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