映画・テレビ

2012年8月26日 (日)

シネマ評~歌えマチグヮー~初日はサプライズてんこ盛り!

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「歌えマチグヮー」とは、沖縄は那覇市にある古い商店街「栄町市場」を舞台にしたドキュメンタリーである。

地方の商店街のご多聞に漏れず、シャッター通りとなりかけた時期を地元の人たちの情熱で“再興”を果たした。

その町おこしの中心となったのが「音楽」。

中でも『おばぁラッパーズ』と呼ばれる3人の女性たちを中心にストーリーが展開されていく・・・。

そんな映画の初日に、勇んで行ったのだが・・・

ストーリーをここで記すのは、ネタばらしになるので控えるが、なにせマイナーな映画なので、大手の劇場では公開されない。
今回の公開も、決まっている予定は東京と沖縄のみ。

東京は青山にある「シアター イメージフォーラム」という小さな劇場。
初日だからか、21時の開演にも関わらず、会場は満席(と言っても64席だけど・・・)

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予想もしていなかった舞台挨拶。
監督の新田義貴氏、楽曲提供と自ら出演もした「もりと」、そして主演のおばぁラッパーズから“かめ”おばぁが登場、会場を多いに沸かせた。

ゆる~い映画が終わった後(笑)、なんと!ミニライブ。

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出演者でもある、マルチーズロックのもりと、サックス奏者の多田葉子、そしてかめおばぁの最強コラボレーション!

さらに驚いたのは、私の隣に座っていた女の子は、深水 郁(ふかみあや)という歌手だった!
♪ ばあちゃんの口ぐせ、
   うがい、手洗い、にんにく卵黄
   うがい、手洗い、にんにく卵黄~♪

彼女を知らない人でも(私もそうだった)これを聞けば「あ~、あのCM」と思い当たるだろう。これは彼女が作詞・作曲・歌を手がけたものだそうだ。

監督とは沖縄での仕事が縁で、初日に駆けつけたらしい。

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さらにさらに、腰を抜かすほど驚いたのは、あの、伝説の「かっちゃん」が一般人と同じように来場していたことだ。
実は、駅から会場に向う途中、歩道脇にしゃがみこんでいる異形の人物を見かけた。胸の辺りまで伸びた黒いあごひげ、異様なまでにぎょろりと剥いた眼・・・
コザで名を馳せた、沖縄のロックを語る上で欠かせない“あの人”によく似ているなぁ・・・とは思ったが、まさか青山にいるわけがないと、よく似た人なのだろうくらいに思っていたのだが、それが正真正銘の川満勝弘氏本人だったとは!

歌えマチグヮー

残念ながら公開は今のところ東京青山と那覇の桜坂劇場のみ。

東京での公開は8/25~9/21。
少々ネックは、上映が全期間通してレイトショーであること。スタートは21:10である。

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2011年9月27日 (火)

シネマ評~告白~

今さらながら、であるが、観た。ようやくである。

予告編を観た時から非常に興味があったのだが、主演がいけなかった。
私は松たか子が苦手だからだ。

しかし作品自体は非常に見応えのあるものだった。

ストーリーの背景は周知なので割愛するが、暴かれる真相やラストは、どうにもこうにも救いがない。

こんなに上手く行くはずがない、と思える点が唯一の救いか?

法の裁きを免れた悪人を自らの手で、という設定は、あの『必殺シリーズ』を連想させるが、シチュエーションがリアルなだけに、重い澱を残す。

しかし、観て損はない。
嫌いな松たか子の演技も秀逸。

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2010年9月19日 (日)

シネマ評~キャタピラー~

映画『キャタピラー』を見てきた。

監督は若松孝二。主演の寺島しのぶが今年のベルリン映画祭で最優秀女優賞を受賞したことでも話題になった“問題作”である。

四肢を失った黒川久蔵を称して“キャタピラー”(=いもむし)

戦時の壮絶な一面を描くのかと思ったのだが、その点の描写は意外にも浅く、結局監督が訴えたかったものは何だったのか、最後までわからないままだった。

黒川久蔵の苦悩が、結局は戦地での蛮行、、、という程度だったのかと思うと、わざわざ四肢を失った負傷兵という極端な設定にする必然性はないような気がする。

なんだか肩透かしの気分である。

監督はこの作品の公開日を8月15日に拘ったという。それにはそれなりの理由があったはずだ。

しかし全体的に描き方が浅すぎて(ひょっとすると深すぎるのかも・・・)、あまりにあっさりし過ぎだ。

ベルリン映画祭で、何が評価されたのだろう?

期待が大きかっただけに、正直、がっかりした。

それにしても、両手両足を失った人間の特撮は見事。

一体どうやったのだろう?・・・ココに注目が集まってはいけない作品のはずなのだが。

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2010年5月 9日 (日)

シネマ評~てぃだかんかん~

今年のGWに狙っていた作品2作目。公開劇場が少ないため、きのう有楽町まで行って来た。

「沖縄、サンゴ」と来れば、有無を言わさず観るしかない。

実話をもとにした作品だが、主人公本人が前半にちょい役で登場したのには笑った。

作品自体は「感動のストーリー」だが、沖縄にもサンゴにも興味がない人、予備知識があまりない人が観て、果たして面白いかどうかは微妙なところ。

実話であるからこそ迫ってるものがあるが、ストーリー自体は筋書きが「読めて」しまうくらいのシンプルなものだからだ。

岡村も熱演しているし、共演の松雪泰子も好演。

映し出される街並みや港が、どこかをあれこれ考えながら見るのが楽しい。
個人的には○だ。

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2010年5月 5日 (水)

シネマ評~アリス・イン・ワンダーランド

以前からコレは観ようと思っていた「アリス...」を観てきた。

ヒットしているらしいということで、朝一番の上映に出かけたが、公開してから2週間以上経過しているからか、朝一番だったからなのか、拍子抜けするほど劇場はガラガラ。

考えてみればアバターも観ていないから、3Dは初体験。

3Dというのは確かに迫力があるし、臨場感もスゴイ。映画の新しい楽しみ方になるだろうが、視覚的な技術に依存しすぎることがないように願いたいものだ。

最近の作品は、映像は確かに凄いのだが、観た後に何も残らないような薄っぺらなものが多くなっているような気がする。

映画の良し悪しを決めるのは、やはり脚本。視覚的技術はもちろんだが、配役も全て、脚本あってのものだ。

そういう意味では、この「アリス...」は3Dに依存していない作品と言って良いと思う。なにより面白い。

登場人物も非常に凝っている。

悪役の騎士に、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でマイケル・J・フォックスの父親役をやった俳優(クリスピン・グローバーと言うらしい)、往年の俳優、ドラキュラと言えば彼、クリストファー・リーが配されていたり、意外な面白さもあった。

映像も脚本も、さすがディズニーと言えるものだった。

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2010年3月 8日 (月)

The Cove

アカデミー賞ドキュメンタリー部門で表彰されたようだ。
この映画がテーマにしているのは、日本のイルカ漁であり、当然非難一辺倒だ。
いるかのような美しい生物を残虐な方法で殺戮している日本人はけしからん、、、というわけだ。
撮影許可も取らず隠し撮りのみで構成された作品を「表彰」してしまうというのは偽善以外の何物でもない。

もとより、アングロサクソンのクジラ類への異様な愛着には辟易としているが、事実を捏造、もしくは歪曲して伝えるというのはいかがなものか。
「捏造」「歪曲」が妥当でないとすれば、まず最初に非難ありきのストーリーや一方的な価値観の押し付けと言い換えてもいい。

私も海獣類、とりわけクジラ類は大好きである。イルカの姿は特に好きだ。水族館でも、ショーではなくイルカのプールを見ている方が好きなくらいだ。

Seaworld この姿、この眼、である。
これを「カワイイ」「美しい」と思わない人は少ないだろう。

しかし、だからと言ってイルカ漁が悪だと決め付けるのはあまりにも暴論である。

先日観た映画『オーシャンズ』でも、非常に意図的な映像の挿入があったし、以前はネット上でやはりイルカ漁の、それも残酷さを恣意的に協調した映像(こちらはどうやら伊豆の富戸らしい)が流されたことがあった。

イルカ漁は伝統である。日本の食文化にもつながるものだ。

クジラやイルカだけを特別扱いにし(それは自分たちが食べないからだ)、ブタや牛や鳥の屠殺には目を瞑るというのは、どう考えても矛盾しているし、自分たちの仲間が、古くから無用な殺戮を繰り返してきたことを、まずは反省すべきだろう。

アングロサクソンの“独善”はもういい加減にしてもらいたいものだ。

※写真は鴨川シーワールドのイルカ

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2010年1月31日 (日)

シネマ評~OCEANS

最近はこのブログも週末しかアップできなくなってきた。

仕事が忙しく、、、と言うと聞こえはよいが、思うに任せない進捗にプレッシャーも大きく、平日は気持ちのゆとりがないというのが実状。

そんな状態の時は、仕事のことは書くことすら疎ましいし、書くほどにまとまっていない。

まぁ今はそんな状態と言うこと、いつか打開できるとは考えている。

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さて、『OCEANS』、いわずと知れた話題の作品である。

観てきた。

それなりに貴重(と思われる)な映像もあり、映画館のスクリーンと音量があれば迫力も満点ではある。

だがしかし、だ。

一体この映画は何を訴えたかったのか?

  • そこに生きる生物たちも含めた『海』の素晴らしさ?
  • 海洋環境の保護?
  • 人間たちの汚染の糾弾?

それとも、単純に海の生物の記録か・・・

非常に違和感があったのは、イルカ漁のシーンだった。

突然切り替わった映像にイルカ漁の様子を映し出し、意図的なアングルで残酷さを強調した嵩のように思えた。

まるで前後の脈絡がなく、ナレーションもない。イルカ漁を非難するならそれは見当違いというものだ。

全編に流れるナレーションもいたって中途半端・言葉足らずで、映像の意味を引き立てる役割は一切担っていない。

大スクリーンに大音量、確かに迫力はあるが、映像自体に感動・驚嘆することはなかった。

BBCのドキュメンタリーやWWFのフィルム、NHKの『生きもの地球紀行』(現在『ダーウィンが来た』)あたりを見慣れている人には、どれもどうってことはない映像ばかりである。

商業ベースに乗せようとしている、この手の「自然環境モノ」映画はやはり観るべき価値はない、と言わざるを得ない。

金を払って観たら損をする作品である。

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2009年11月 2日 (月)

シネマ評~CHICAGO

以前レンタルで見て、かなり気に入った作品。
先日、10/21の欄でも書いたが、これを生で見てすこぶる感動。
そこで、もう一度映画を観てみようと思い立ち、再度レンタル。

・・・が、結局のところ、いかによくできた映画でも『生の迫力』には到底敵わないと言う、考えてみりゃ至極当たり前の話を再認識したに過ぎなかった。

とは言え、この事実には正直ちょっとビックリ。
それくらい、映画もよかったから・・・

出演している俳優陣もトップクラスだし、目玉のダンスシーンも見事。
それはそれは良くできた作品で、さすがショウビジネスの本場!邦画じゃこうは行くまい・・・などと思ったものだ。

しかし、である。

見事だと思ったダンスも、カメラ・アングルの妙を駆使したに過ぎない、ということを思い知った。
キャサリン・ゼダ・ジョーンズ、レニー・ゼルウィガーも見事なダンスを披露していたが、それは「女優としては」の枕詞あってこそだった。

あの日の、筋肉と弾力の塊のようなダンサーの『生』には到底及ばない。
もはやこの2つは別物と考えた方が良いのだろう。
そんな延長線上で、次は『West-side Story』、『Sophisticated Ladies』を観たいもんだ。

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2009年8月30日 (日)

シネマ評~南の島のフリムン~

公開日を待ちわびて、東京での初日(8/29)に池袋まで遠征した。
何せ東京では新宿と2館でしか上映されない。
まぁ、大衆請けするとは思えないし仕方ないだろう。

さて、これはガレッジセールのゴリ、初監督・初主演作品。
沖縄出身のタレントや芸人が“わんさ”と出てくるコメディーである。

はっきり言って好みは分かれるだろうが、沖縄フリークにはこたえられない作品。
映し出される街並み、海岸線だけでもなぜか嬉しい。

キャストは、もはや全国区の平良とみを筆頭に、照屋政雄、田仲洋子といった沖縄の俳優陣に加え、DA PUMPのメンバーやお笑い芸人ハムの諸見里などが名を連ねる。
中でも、怪しげな占い師を演じた夏川りみ、これには笑った。まさに怪演。
そして、りみ役のAKINA。アクターズスクール出身でFolder5メンバーだったとのことだが、ゴリの幼なじみ役を好演、非常にイイ味を出していた。

ストーリーは実にくだらない。猥雑極まりない。ここで語るほどのものではない。
しかしここまでくだらないと、逆に気分がいい(笑)

なぜか爽やかな後味の作品である。

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2009年8月29日 (土)

シネマ評~セントアンナの奇跡~

久しぶりの劇場鑑賞である。
「第二次世界大戦中のイタリアで実際に起きた虐殺事件を基に、兵士の葛藤と心の交流をサスペンスタッチでつづる戦争ドラマ。」
そんなふれ込みに誘われた。監督がスパイク・リーというのも背中を押した。

戦災孤児となったイタリア人の少年と4人の若い黒人米兵を中心にストーリーは展開して行く。

ナチスによる住民虐殺のシーンは確かにリアルで迫力はある。
監督は、自国内でも友軍内ですら残る人種差別や、戦争の無意味さを訴えたかったのだろう。

ま、その意図はなんとなくわかるが、、、正直、期待したほどではなかった。「何が」と言うことではないが、今ひとつ印象に残るものがない。

この少年を助けたアメリカ兵士4人は、結局3人が戦死。4人目もドイツ兵に射殺される寸前に、ドイツ将校に救われると言う不可解さ。

そして大戦後数十年、唯一残った1人が、かつての少年(事業で大成功し若き富豪となっている)と再会する・・・

このラストは、ちょっとできすぎでキレイにまとめ過ぎている感じがして、鼻についた。
所詮、アメリカ人の自画自賛、アメリカ礼賛に過ぎないような気がする。

スパイク・リーってこんな監督だっけ???

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